日本人は「無宗教な人が多い」と言われますが、法要の際はどこかのお寺にお経をあげてもらいますよね。あなたは自分の家がどの宗派に属するかご存じでしょうか?特に若い方は馴染みがないかもしれません。

「仏教であることはわかるけど宗派はわからない」という方は、家族に聞いておくことをおすすめします。実は、宗派によって数珠の種類や使い方が異なります。

この記事では、宗派別に数珠の違いを解説します。

宗派でこんなに違う!浄土真宗の数珠

親鸞(しんらん)を宗祖とする浄土真宗には「本願寺派(西)」「大谷派(東)」とありますが、数珠の種類は一緒。しかし数珠の持ち方が若干異なるので、あなたが本願寺派・大谷派であるかを確認しておきましょう。

本願寺派の場合、数珠の房を下に垂らすよう2連でかけ、右手を合わせます。大谷派の場合、両方の親珠(房の上にある少し大きな珠)を両手の親指・人差し指の間にはさみ、房を上から下に垂らします。

浄土真宗の数珠は男性は片手数珠、女性は二輪数珠で輪を二重にしたものを用います。動画では、数珠の持ち方や種類について紹介されています。

宗派でこんなに違う!浄土宗の数珠

法然(ほうねん)を宗祖とする浄土宗の数珠は、二つの輪を重ねた形状が特徴。数珠を左手の親指にかけ、房を下に垂らし右手を合わせて持ちます。

一般の家(檀家)では「日課数珠」と呼ばれる数珠を使用。僧侶の方が普段使いされる数珠は「日課数珠」、法要など儀式の際には「荘厳数珠」と言われるものを使用します。

浄土宗の数珠も男性用・女性用と区別されています。

宗派でこんなに違う!真言宗の数珠

空海(弘法大師)を宗祖とする真言宗。日本史の授業でも聞いたことのある名前かもしれません。真言宗の数珠は、長い数珠を二重にして使用します。

数珠の持ち方は、両手の中指に数珠をかけそのまま手を合わせます。

宗派により異なりますが、真言宗の数珠の珠の数は108個。房が長いことが特徴です。数珠をすりあわせるのは真言宗ならでは。これには「108の煩悩をすり砕く」という意味があるようです。

まだある!日本の宗派

日本の伝統的な13の宗派

仏教と一括りに言っても日本にはさまざまな宗派が存在します。代表的な宗派は13あるとされ、これらには長い伝統を持ちます。上記で紹介した3つの宗派以外にも、天台宗・日蓮宗・曹洞宗・臨済宗・黄檗宗・法相宗・律宗・華厳宗・融通念仏宗・時宗があります。

仏教の始まりはインド。日本には西暦500年中頃に伝えられ、聖徳太子が摂政になったことから仏教が広まったとされています。宗派によって唱える念仏は異なり、法要のマナーや教えが独特のものですよね。

仏教でイメージするものは、あの宗派だった

「心を清めたい!」ということで座禅(ざぜん)をしたい方が増えているようです。座禅をするのは「禅宗」の臨済宗・曹洞宗・黄檗宗が3つの宗派。仏教だからといってどのお寺でもやっているわけではないのです。

覚えておきたい数珠の注意点

数珠ブレスレットは数珠として使用できない

最近はパワーストーンブレスレットや数珠ブレスレットを身につけている人が多くいます。これらはあくまでアクセサリー。どの宗派でも、お葬式などの法要で使用することはできません。

数珠の貸し借りはマナー違反

数珠の貸し借りはマナー違反です。急な通夜・お葬式などで「忘れた!」と思っても、ほかの人に借りるのはやめましょう。家族間であっても貸し借りはよくないようです。

数珠がないとお葬式に参列できないということはありません。忘れてしまったときは、何も持たずに手を合わせましょう。