数珠の素材にランクはある?素材の種類と選び方

使用している数珠の素材はどのように決めましたか?見た目や色、素材のランクで決めた方もいるかもしれません。さまざまな種類があるため、目的・宗派にあった数珠を選びましょう。

この記事では、数珠に使用する素材とランク、選び方を説明します。

目次

数珠の素材の種類

天然石

数珠で一番ポピュラーな素材は天然石です。女性用の数珠では、ローズクォーツ・アメジスト・カルセドニーなどといった可愛らしいカラーが人気。キラキラと輝き、手元を美しく魅せられそうです。

ランクが高いものでなければ1万円前後で購入できるでしょう。迷ったときは天然石の数珠がおすすめです。

木材・木の実

主に男性用の数珠で多く用いられるのが木材・木の実です。木材は天然石と比べ高級で金額も高め。使うごとに手に馴染み、木材ならではのあたたかさを実感できるでしょう。

数珠に使用する木材には欅(けやき)・桜・黒檀・白檀はあります。菩提樹になる木の実は最高級品とも言われています。

珊瑚・貝

真珠(パール)や珊瑚(コーラル)を用いた数珠は女性向けに販売されています。これらには良縁をもたらすという意味が込められているため、高い人気を誇ります。贈り物としても最適な数珠ですね。

象牙

象牙は日本だけではなく世界的に取引が難しい素材です。今から手に入れるのは困難かもしれません。印鑑などにも使用されており、最高級品の素材といえるでしょう。

数珠用に象牙を使用することはとても珍しく、なかなか出会う機会はなさそうです。

数珠の素材にランクはある?

同じ素材でもランクがある

水晶ひとつとっても、産地・品質が異なります。希少性の高いものや透明度が高いものなど、その素材独自のランクの分け方があります。

色味が特殊なもの、産出が少ないものがランク分けの大きなポイントになります。しかし数珠の場合、ランクが高い素材だからといって良い効果を得られるというわけではなさそうです。

宗派によって「これがいい」という素材はある

数珠に使用する素材は、宗派による決まりはないようです。シーンによっては水晶や木の実が良いと言われることもあるようですが、特に気にしなくてもよいでしょう。好みの素材を使用した数珠を購入することをおすすめします。

初心者におすすめの数珠の種類

初心者には略式数珠がおすすめ

略式数珠(りゃくしきじゅず)は、どの宗派でも使用できる数珠のこと。形状としては片手数珠で左手にかけて使用します。略式数珠は、天然石・木材を用いることが多くなります。

どの宗派でも使用はできますが、宗派により数珠の持ち方は異なるので覚えて起きましょう。

宗派が分かるなら本式数珠を買おう

本式数珠(ほんしきじゅず)とは、各宗派で決められた形状の数珠を指します。その宗派でのみ使用でき、二連になったものや一つの大きな輪を二連にしたりと使用方法はさまざま。数珠をかける指も違うため、本式数珠を使用するときは、正しい手の合わせ方をチェックしておきましょう。

数珠アクセサリーは好きなものでOK

お葬式などで使用する数珠似ている数珠アクセサリー。おもにブレスレット形状のものが多くお守りとして親しまれています。

この場合はどの素材や色を選んでも構いません。好きなもの、直感で選ぶのもよいでしょう。天然石はさまざまなランクがあるため、価格帯には大きな差があります。

初心者におすすめの数珠の色

好きな色を選ぶ

数珠は基本的にどの色を使用しても構わないようです。さまざまな素材があるため選ぶのに迷いそう。「年齢を重ねても使用できるもの」「手に馴染む色」などで選ぶといいかもしれません。

地域の風習にあったものを選ぶ

一部の地域では法要によって数珠を使い分けるようです。ほとんどの地域で数珠の色や形の指定はありませんが、ルールを知っておくのも重要なこと。数珠の使用方法に詳しくない方は、家族に聞いておくとよいでしょう。

人からもらった数珠を使ってもいい?

数珠は「寿珠」とも言われます。数珠を贈り物として渡すことには「法縁を与える」「功徳を施す」という意味があるため、もらった数珠は良いものと言われています。

あなたから成人・結婚・就職の祝いなどで数珠を贈るのは、あなたのとても気持ちが伝わります。「大人として」きちんとした数珠・念珠を持つのはマナーのひとつと言えそうです。

贈り物の数珠はあなたが「良い」と思って選んだものならどれでも構いません。素材やランクを気にせず、相手に合っているものを選びましょう。

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