数珠にお手入れは必要?簡単な手順と注意点

数珠は長く使えば使うほど手になじみ、長く愛用できるものです。

使う機会が多くないからこそ、きちんとお手入れをして保管することが大切です。その方法を知っていきましょう。

目次

数珠にお手入れは必要?

頻繁にお手入れをする必要はありませんが、使った後には皮脂汚れがついてしまう場合があります。

そのままにしておくと、せっかくの数珠の美しさが損なわれてしまうことがあるので、きちんとお手入れをしてから保管しましょう。

そうすることで永く綺麗な状態で数珠を保つことができます。
数珠を使用した後ではなくても、ちょっとでもくすんで見えたり、くもっているように感じたらお手入れをするタイミングのサインです。

数珠のお手入れで使う道具とは

お手入れをする際には数珠を傷つけない柔らかな布を使うとよいでしょう。

特別な道具は必要ありません。

身近にある道具としては、眼鏡拭きもおすすめです。

お手入れの手順と注意点

数珠は木製や天然石などさまざまな素材で出来ています。

天然石の場合は石の特性によってお手入れの方法が変わる場合があるので、持っている石をきちんと調べてから行うとよいでしょう。

特に珊瑚や真珠などは汗や皮脂に弱く、そのままにしておくと変色の原因にもなるため注意が必要です。

基本的には柔らかな布でひとつひとつ丁寧に優しく汚れを拭き取りましょう。
どういった素材でも、水で洗ったり石鹸や洗剤を使うことはやめてください。

房の部分に癖がついてしまったりぼさぼさになった時は、湯気や蒸気にあててからゆっくりと櫛で伸ばし整えてあげると綺麗に戻ります。

その際、房にも種類があり正絹ではない化繊で出来たものだと蒸気の熱で溶けてしまうことや、もし人絹房だと上手く戻らないかもしれないので房の素材もきちんと把握しておきましょう。

どちらの場合もその後、きちんと通気性のいい場所でよく乾かしてから保管してください。

濡れたままでしまうのはNGです。

ベストなお手入れの頻度

常にお手入れをする必要はありませんが、弔事などで使用した後にお手入れをするのはもちろんのこと、季節ごとや毎月1日など定期的にお手入れをする日を決めておくとよいかもしれません。

そうすることで数珠の状態を把握しながら、常に綺麗な状態で保つことができます。

まだある!数珠のお手入れ方法

数珠の紐が緩んできたり、切れてしまいそうな時にはご自身でのお手入れは難しいため数珠を取り扱っているお店(仏具屋さんや数珠点など)で修理してもらいましょう。

「数珠が切れると縁起が悪い」と思われる方も多いかもしれませんが、 悪いものから守っていただいたという考え方もあるので悲観することはありません。

長年使い続けたことによる劣化の場合や摩擦の影響といった場合もあるので、気がついたらすぐに紐の交換をした方が良いでしょう。

数珠の保管方法も知りたい!

数珠を保管しておく場所としては、温度変化があまりない引き出しの中など 取り出しやすい場所で大丈夫です。

その際、木で作られた数珠は虫がついてしまうことがあるので、防虫剤を一緒に入れておくとよいでしょう。

数珠を入れる袋や箱など種類はありますが、桐の箱は湿度を一定に保ちながら防腐成分と虫よけも含んでいるので特に適してきます。

また、数珠の房については特に形が曲がってしまったり絡まったりしないよう注意が必要です。

袋に保管する場合は房が曲がったりしないように気をつけましょう。
できれば珠も傷つけない形の専用の入れ物に保管することをおすすめします。

天然石で出来てていたり含まれたりしている数珠については、石によって直射日光に弱いものもあるので出しっぱなしにはしないよう気を付けて下さい。

数珠は神聖な道具として大切に扱うことが重要です。きちんと手入れをしていれば、一生ものとして使っていけます。常に近くで自分自身を守ってくれている「数珠」。感謝の思いを持ちながら、大事にしていってくださいね。

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